元彼氏の先輩の話

大学3年の夏わたし人生はまるでわたしのものではないような感覚でいっぱいだった。

 

その日は雨が降っていて空が薄暗かった。

車に乗り20分たつと一軒のカフェに着いた。

「大丈夫?」そう声をかけたのは当時付き合っていた彼と親しい女性の先輩。

彼とうまく行っていないわたしを心配して連れ出してくれたようだ。

 

そのカフェの2階で窓側の席で、外は車が水を跳ねる音がした。

「なにがあったの?」

そう問いかける先輩にわたしはいまの素直な気持ちを伝えると、先輩も優しくほほえんでくれた。

コーヒーはブラックで水面がオレンジのライトでキラキラと光りなんだか心が痛くなった。

 

わたしは彼と別れたい。別れたいけど別れられない。そんな2人の関係性に先輩は気づいて気にかけてくれたのだろう。

 

先輩とは彼を通して話すくらいで、別にそんなに深い話をすることもしたことなかったのに。

こうやって連れ出してくれて6年経った今でもあの日のことを思い出すことがあって一瞬だけ懐かしくそしてとても幸せな気持ちになる。

ありがたいなぁ。

 

もしかしたら彼のことが好きで私のことなんて心配してると言うのは表だけの話だったかもしれない。

それでも暗くなって外の車のライトがイルミネーションみたいにキラキラとして溜まった雨に反射して、暗い夜を照らしてくれるようなそんなものをもうすぐ飲み終わりそうなコーヒーを片手に2階からみたあの景色は一生忘れないんだと思う。

 

 

26歳まで自分のやりたいことが出来なかった私の話です

今日は自分のやりたいことをする人生について考えてみました

私は自分のやりたいことをするということは人生においてしてはいけないことのように思ってきました

理由は2つ、1つ目は中学生のとき進路決めで親に猛反対されたから

      2つ目は高校生のとき進路決めで先生に猛反対されたから

私が本当にやりたいことを意見すると否定する人が多く、それが大人達でした

例えば1つ目、この高校に進学したいと相談したが、この高校に行くならお金は払わないと言われてしまった

今まで親に意見出来なかった私が勇気を振り絞って言った言葉が伝わらなかったことに号泣したのを覚えている

2つ目、高校生の進路を決めるとき動物系の学校に行きたかった私だったが担任の先生に相談したところ

将来はペットショプだよく考えろと言われてしまった

しまいには朝のホームルームが終わった後にみんなの前で怒られた

なんで大人達は世間さまの目を気にしてそれが正しいと押し付けてくるのだろう

自分の意見を押し通して説得させればいいじゃないか、何わがままいってるんだ

と思う方もいらっしゃるかと思います

でも私は昔からいい子に作られてきたんだと思います

ここでのいい子というのは大人達に従う子のことです

あの頃の私は大人に意見する方法も分からなかったのです

そして自分の口で意見を言うのもこわくて自分の内側を見せるのもこわい臆病者でした

 

結局、大学もそのように決めてしまった

誰かの意見で選んだ私の道は違和感だらけで逃げたくて辞めたくて

自分に合ってない感じがむずがゆくて嫌で嫌で嫌で

そんな大学時代で出会った2人の大人がいました

1人目はバイト先の居酒屋の店長

2人目は美容師さんです

どちらものびのび生きていました

そしてどちらも謙虚で優しい方でした

自分のやりたいことに向かって突き進んでいて

楽しそうに仕事をしていました

この出会いはとても感動的でした

こんな大人になりたい

そう思いました

そしてやっと気づきました

やりたいことをするのは人生そのもので

それが生きがいで

それが人生で

そんな人生を今から歩んでもばちは当たらないんじゃないかって

26歳になってそして先週仕事をやめた

ようやく自分で決めた道を歩み始める

自分が選んだ道を歩むのはとてもこわい

今まで誰かに決められて敷かれたレールを生きてきた私は

これでいいのかと迷うこともあるけど

それでも自分を信じて

悔いなき人生を歩みたい

お仕事をやめました

2年とちょっと続けた仕事をやめました

理由はつまらないから

自分にあってないから

たくさんあります

詳細はまた今度書くとして

やめてからちょうど1週間経ったくらい

自分の中のなんか違うっていう感覚が

少しずつほぐれていく感じがする

本来の自分に戻って行く感じがする

ただ現実的に金銭的な面もあり

ずっとこのままは厳しい

無職、ニート、なんていい響きなんだろう

幸せと不幸って紙一重ですね